2005/10/14
ワールドカップ予選が佳境です(2)

 「FIFAワールドカップ・ドイツ2006」の地区予選が終わり、出場27カ国が決まりました。
 あとは、11月に行われるプレーオフで残り5枠が決まります。
 とりあえず、これまで出場が決まった国をバアっとあげておきます。

<南米>
<ヨーロッパ>
<アフリカ>
<北中米カリブ海>
<アジア>
ブラジル
オランダ
トーゴ
アメリカ
サウジアラビア
アルゼンチン
ウクライナ
ガーナ
メキシコ
日本
エクアドル
ポルトガル
コートジボアール
コスタリカ
韓国
パラグアイ
フランス
アンゴラ
イラン
イタリア
チュニジア
イングランド
セルビア・モンテネグロ
クロアチア
ポーランド
スウェーデン


※なお、ポーランド、スウェーデンは、各組2位のうち成績上位の2チームに与えられる出場権を得て出場決定。

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 さて、残り5枠を決めるプレーオフの対戦カードは…
   ウルグアイ(南米5位)×オーストラリア(オセアニア1位)
   トリニダード・トバゴ(北中米カリブ海4位)×バーレーン(アジア5位)

 ヨーロッパ地区については、チェコ、スペイン、トルコはFIFAランキング上位チームということで対戦せず、スロバキア、スイス、ノルウェーのいずれかと対戦します。対戦カードは14日に決定します。

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 ザーッと見ると、アフリカは例外として、ほとんど「FIFAワールドカップ KOREA/JAPAN 2002」と変わらないですね(笑)
 不満があるとすれば、プレーオフのカード。北中米カリブ4位とアジア5位で1枠というのはいかがなものかと。
 できれば、ウルグアイ、オーストラリアは本大会で見たいので、
   1.南米5位×アジア5位
   2.オセアニア1位×北中米カリブ海4位
 が適当かな。

 しかし、何でこういう対戦になったのでしょうか。南米としては、できればオーストラリアは避けたいと思うのですが。意外と力がないのか、ヨーロッパの意向が強いのか…
 オーストラリアの代表選手は、ほとんどヨーロッパで活躍しています。プレミアリーグをはじめ、各国の中小クラブで主力として活躍していることが多い。まともに揃えば、実力は日本以上です。

 1997年11月、オーストラリアはプレーオフでアジア4位と対戦しています。相手はイラン。そう、岡野のゴールで敗れた後のイランです。
 1993年のプレーオフでは南米5位となったアルゼンチンと対戦し、マラドーナまで引っ張り出してこられてアメリカ大会の出場を逃したオーストラリアにとって、とうとう念願のアジアとの対戦が叶った時でした。

 ところが、待っていたのは悲劇。
 第1戦のアウェーでは、計算どおり1-1のドロー。第2戦のホームでは2-0でリードを奪い、誰もがワールドカップ出場を意識した後半、イランに2点を返され2-2で終了。アウェーゴールの多かったイランが出場権を獲得したのです。
 「アジア相手なら」と高を括っていたはずのオーストラリア。バチが当たりましたね(笑)

 悲劇は繰り返されます。2001年はウルグアイとの対戦。今回のプレーオフと同じカードだったのですが、ホームで勝利するも、第2戦で0-3と完敗。ウルグアイ入りしてからは、宿泊しているホテルの外で騒がれたりして、体験したことのないプレッシャーを受けたことでしょう。
 今回はきっと、別の国に入って試合当日にウルグアイ入りした方がいいでしょうね。例えば、仲の悪いアルゼンチンとか(笑)

 こんな不遇の時代にサヨナラすべく、オーストラリアは、2010年の南アフリカ大会に向けたワールドカップ予選からアジア枠に入ることになりました。
 でも、4年前の借りは返したいはず。プレーオフのウルグアイ戦は、結構見物です。