2006/6/18
フランスはない、ですね。
〜グループG、Hの2試合目を控えて〜

 今、<クロアチア×日本>の後半に入りました。
 とりあえず、昨日の結果は後にして(^_^;)、グループG、Hの2試合目を前に、各チームの印象を。

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 まずはグループG。
 フランスは予想以上にキツイですね。正直ジダンを中心に据えた今大会は、フランスの英雄であるジダンを永久戦犯にしかねない危険性をはらんでいます。デーゲームであれほどヘロヘロになったジダンを、一体誰が見たいというのでしょう?
 あとはアンリ。徹底マークされるのは分かっていましたが、本当にやりにくそうです。欲しいタイミングでパスが出てきてません。アーセナルと違って、「アンリをどう生かすか」というシステムではないのが大きな原因だと思いますが。
 ビッグネームをことごとく戦犯にしてしまうドメネク監督の采配は、相当批判されるでしょう。きっと代表監督に嫌気が差してるんだろうなぁ。で、大会後は交代と。

 スイスは思った以上に完成度の高いチームです。どちらかと言えばリアクションサッカーですが、守備から攻撃への切り替えが速く、ワンタッチ、ツータッチでボールを動かしながらグラウンドを広く使った、実にお手本のようなサッカーを展開しています。
 トルコとのプレーオフでもそうでしたが、意外と試合巧者なんですよ。鋭い速攻でしっかり点を取って、相手が攻撃に出てくるところを、またカウンター。フランス相手に引くことなく戦い、しっかり引き分ける辺り、自信がうかがえます。
 ただ、読めないのは対アフリカ。トーゴ戦はチームの熟成度を試す意味でも、注目すべきでしょう。

 韓国は堂々たる試合運び…と言いますか、後半安貞桓を投入したのをきっかけに、見事な逆転劇で勝利しました。しかも、前回大会の功労者であるアン・ジョンファン、キム・ナミル、イ・チョンス、そしてパク・チソンが活躍しての勝利。いい流れで第2戦のフランス戦に入っていけそうです。
 ホント、<フランス×韓国>は面白くなってほしい…いや、面白い試合になるはずです。ある意味、アジアの可能性を示してくれる試合になると思いますよ。

 トーゴは監督問題とかゴタゴタしましたが、チームとしては悪くないと思います。退場者が出てから失速してしまいましたが、11対11でどんなサッカーを見せるか、きちんと見てみたいです(笑)
 でも、なんだか不穏な空気が…ボイコット? ん? 情報が錯綜してますが、トーゴは色んな意味でよく分からないチームです(^_^;)

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 やっと最後だ…
 グループHは、スペインがダントツですよ、ダントツ(笑)
 というのは、一番のライバルと目されていたウクライナはコンディションが悪く、面白い存在だと思っていたチュニジアはサウジアラビア相手に引き分け。第2戦のスペインは、チュニジアと21時からのナイトゲームなのでどういう展開になるか分かりませんが(チュニジアにとっても楽な時間帯だし)、変な話、スペインは引き分けでも問題ないですから(最終戦がサウジアラビアなので)、それほど躍起になって勝ち点を取りに行くような試合はしなくていいでしょう。
 選手は「超」の付く一流ばかりなわけで、誰がどうとかと説明したところで無駄なので(どんな雑誌、ネットでも詳しい情報がありますよ(^_^))、「全てにおいてスペインが有利」とだけ書いておきます(笑)

 ウクライナは思わぬ大敗でした。こちらも、誰がどうとか言えないほど最悪な出来だったので、色々言うことなんてできません(笑)
 ただ、これだけは言えます。気温20度以上、湿度70%前後で、後半はグロッキーになります(笑)。次のサウジアラビア戦、どうかなぁ、17時からのゲームだなぁ。厳しいぞ、きっと(^_^;

 期待していたチュニジアは、まさかのドロー発進でした。しかも、先制したい流れの中、同点にされ、揚げ句にリードまで許すという意外な展開。結局、土壇場で追い付いて、劇的といえば劇的な引き分けだったのですが、経験値から言えば、サウジアラビア戦こそ勝ち点3にこだわった試合をするべきだったでしょう。
 これはサウジアラビアにも言えることですが、この両チームは最終ラインから攻撃を組み立てる時にイージーなパスミスが多いです。集中力が一瞬フッと切れる瞬間があるんですよね、残念ながら。
 これが致命傷になる可能性は高いです。特にスペイン戦で。