2005/7/2
音楽ダウンロード、始めました
〜 Trey Anastasio - 05/5/13 New York・Hammerstein Ballroom 〜

 唐突ですが、音楽ダウンロードを始めました。
 「おっそ〜い」と言われるのは承知しております。えぇ。
 しかし、CDなりLPなり、実物がないと抵抗のある古い人間でして(笑)
 それに、CDもレンタルしなくなってもう10数年が経ちます。基本的に自分が気に入ったものは手元に置いておきたいし、微々たる1枚の収入でもアーティストのためにはそういう1枚を買っていかないことには…と妙に仁義入ってしまって。f(^_^;

 仁義を通していることがもう1つ。それは、Appleへの忠誠(笑)
 仕事でwindowsは使ってますし、どちらの良さも悪さも分かっている人間と自負はしています。
 がしかし、最初に使い始めたのが漢字トーク7時代のMacでして(懐かしすぎ)、どうしてもMacはやめられない。しかも、iTunesおよびiPodユーザーです、ご多分に漏れず。
 現在Appleが提供する「iTunes Music Store」という大型音楽ダウンロードサイトは、日本向けのサービスは提供されていません。本格的にダウンロードするならここからという変な縄張り意識もあったりします。つまらない意地です。自覚してます。でも、オープンするまでは、CD買っていきます(^_^)

 ただ、今回ダウンロードしようと思ったヤツは、いわゆる一般的な音楽ダウンロードとは少し違います。昨年解散し、自分の目で見ることができなかったPhishのフロントマン・Trey Anastasioの最新ライブ音源(2005年5月13日・New York・Hammerstein Ballroom)をダウンロードという方法で買ったのです。
 この音源は、レコード会社から発売されたものではありません。「Live Phish Downloads」(http://www.livephish.com/)というサイトで購入したもので、ラインで取られた音源をマスタリングし、ライブの数日後にはライブ音源が全世界に届けられるという代物です。

 このサイト、立ち上がった当時からず〜〜っと気になっていました。2001年10月から立ち上がった同サイトは、Phishの最新ライブ音源が全て、しかもライブ数日後には手に入るという画期的なものでした。
 ジャムバンド好きな私は、1つとして同じものがないセットリストを見る度にヨダレが…ううっ、欲しいぃぃ…見る度に欲望だけが募っていきました。
 Phishのライブの特徴は、どこに飛んでいくか分からない展開と、他アーティストのカバーが異様なまでに多いこと。BeatlesからPファンクまで。その幅広さは凄すぎます。しかも、選曲が好みなんだよな〜、個人的に。

 で、今回ダウンロードしたTreyのライブ。プレーはもちろん、カバー曲がかなり充実しています。
 特に聴きたかったのが「Sledgehammer」。そうです、Peter Gabrielの全米ナンバー1ヒットですよ。この曲は、MTV全盛時を象徴する凝った作りのプロモーションビデオで世界的に話題となりました。確かその年のMTVベストビデオを獲得したはずです。
 この曲をどう料理したのか…だいたいこの曲をカバーしたアーティストも知らなかったし、ましてやTreyがどんな具合に…興味が、欲望が…
 他にもLed Zeppelin、David Bowie、Billy Preston、そしてThe Beatlesの曲もプレーしています。アンコールにいたっては、The Beatlesの「Abbey Road」の後半部分、「Mean Mr. Mustard」から「The End」を丸々プレー。キミはカバー職人かと(笑)

 中身の方ですが、Treyが好きなので当然満足しています。相変わらず余分な力は入っておらず、ジャムさ下限がハンパじゃない。それに、ミキシングしていない音源だからかなり生々しい。
 特に気に入っているのが、オープニングの「Night Speaks To A Woman」。ファーストソロアルバム「Trey Anastasio」に収録されていますが、Treyの荒い感じのギターサウンドが疾走感に溢れ、スタジオアルバムバージョンよりも心地良くなってます。
 あとは、Billy Prestonのカバー「Will It Go Round In Circles?」。Ray Paczkowskiのキーボードが前面に出てきて、かなりファンクな感じ。

 ジャムバンドが好きではない方にはお勧めしません。Treyは決してうまいシンガーでもありませんし、派手さもありません。初心者には決してお勧めしません(爆)
 ただ、ちょっとでも興味がある方、今度どうやってダウンロードしてから聴ける状態にするか紹介します。
 ちなみに「Live Phish Downloads」では、過去のPhishのライブやメンバーのソロライブ等が購入できます。MP3形式は9.95 USドル、FLAC形式は12.95 USドルなので、飲み会のアルコールを2杯我慢できればすぐ買えます(^▽^)
 これからも過去のPhishのライブを取り上げていくみたいなので(近々1998年のツアー4公演「The Island Tour」のダウンロードを開始)、これからも付き合っていけるサイトになってます。